柏原箱は開けたけど、何から触ればいいんだろう…。
この記事では、中古パソコンを買ったらやることについて解説します。
初期不良(届いた時点ですでに不具合があること)を申し出られる期間は、購入先によって7日から15日とまちまちです。
だから順番より先に、期限から逆算して動くのが近道。
- まず当日中に動作確認まで。申し出の期限が先に切れるため
- やることは当日・7日以内・1ヶ月以内の3段階
- 数字で見るのはストレージ・バッテリー・ライセンスの3つ
- フリマ・個人売買で買った人は初期化から
- 迷ったら、保証と申し出の期限を公開している店から(中古パソコンを買うならどこ)
期限を過ぎてから不具合に気づくと、使い方のせいだと受け取られかねません。
逆に今日30分ほど手を動かせば、その心配はかなり減らせます。
まだ買っていない人も、中古パソコンを買うならどこがいいかを先に見ておくと、この確認そのものが軽くなりますよ。

運営者:柏原(かしわばら)
中古パソコン初心者購入ガイド 管理人
ThinkPad、Let's note、MacBookなど、中古パソコンを30台以上自腹で買って使ってきました。買うたびに付属品の欠品、バッテリーの劣化具合、そしてショップ表示の状態ランクと実物の差を記録しています。今使っているPC・タブレット・スマホはすべて中古です。

同じ「Aランク」でも店によって中身は違います。中古はコスパが良く、失敗は機種よりも買う場所を外したときに起きがちです。だからこのサイトでは、機種選びと同じくらい「どこで買うか」を扱っています。
仕様や制度はメーカー公式サイトのほか、IPA(情報処理推進機構)、消費者庁、国民生活センターなどの一次情報で確認しています。紹介料の有無で順位や評価を変えることはしません。
中古パソコンを買ったらやることは3段階:当日・7日以内・1ヶ月


やることを全部いっぺんに片づけようとすると手が止まるので、期限で3つに分けます。
まずは全体の地図を頭に入れてから、手を動かしていきましょう。
当日・7日以内・1ヶ月以内で、やることを3つに分ける
結論から言うと、当日にやるのは動作確認までです。
理由はひとつで、初期不良を申し出られる期間だけが自分で延ばせないから。
初期設定もセキュリティも、明日でも来週でも取り返しがつきます。
| いつ | やること | ねらい |
| 当日 | 現物合わせと動作確認 | 期限内に不具合へ気づく |
|---|---|---|
| 7日以内 | 初期設定と守りの設定 | 安全に使い始める |
| 1ヶ月以内 | 回復ドライブとOSの確認 | この先も使い続ける |
この表の1行目だけは、今日のうちに終わらせてください。
2行目と3行目は、週末にまとめて片づけても間に合います。
初期設定済みで届いても、自分でやることは残る
中古パソコン専門店には、通電確認(電源を入れて正常に動くか確かめること)とクリーニングを終えてから発送すると案内している店も。
いわゆるリファービッシュ(点検・清掃・部品交換をして売り直された整備済み品)として並んでいる個体も同じ。
ただし店側が保証しているのは「起動できる状態にすること」までです。
初期設定済みでも残る作業。Windows Updateの適用、自分のアカウントでのサインイン、守りの設定の見直し。この3つは購入者側でしか決められないため、どの店で買っても残る部分です。
とくに更新は、店で検品した日から止まったままのことがあります。
「もう設定済みだから」とそのまま使い始めるのがもったいないパターン。
まだ買っていない人が先に見ておく3点
ここまで読んで「思ったより手間だな」と感じた人は、買う前に3つだけ見ておくと後がラクになります。
- 初期不良を申し出られる期間が何日か
- 返品特約(返品できる条件を店が決めて表示したもの)が読める場所にあるか
- 状態ランクの定義が公開されているか
この3つが公開されている店ほど、届いたあとの確認は短く済むはずです。
買う前の注意点は中古パソコンの注意点にまとめてあり、店ごとの条件は自腹購入した専門店6選で並べています。
すでに手元に届いている人は、ここから現物合わせに進みましょう。
開封したらまず現物合わせ:付属品・外観・スペックを見比べる


電源を入れる前に、商品ページに書いてあった内容と実物を突き合わせます。
ここで見つかる違いは、購入者の使い方とは無関係なので伝えやすい部分です。
付属品が商品ページの記載どおりそろっているか


箱を開けたら、商品ページの「付属品」の欄をスマホで開きながら数えていきます。
中古市場で完品と呼ばれるのは、箱・説明書・付属品までそろった状態のこと。
逆に本体だけの出品も普通にあるので、記載と実物が合っているかが要点。
- ACアダプターと電源ケーブル
- 説明書・保証書などの紙類
- マウスやドッキングステーションなどの記載どおりの周辺機器
- Officeが付く構成なら、プロダクトキーの案内


ACアダプターは、純正品かどうかも見ておきたいところ。
電圧や電流の表記が本体の要求と合わない社外品だと、充電できない・発熱するといった不具合につながることがあります。
Officeが付く構成なら、この段階でプロダクトキーを入力して通ることまで確かめておきましょう。
外観は状態ランクの説明どおりか


状態ランク(外観の程度を店が段階で示したもの)は、店ごとに呼び方も基準も違います。
だから見るべきなのはランクの文字ではなく、その店の定義と実物のズレ。
下の表に載せた4台では、いずれも説明の範囲に収まっていました。
| 機種 | 買ったときの表記 | 届いた実物 |
| レッツノート CF-SV8 | バリュー品 | 天板にかすり傷が数カ所 |
|---|---|---|
| LIFEBOOK S937/S | 特選品 | 天板に薄い傷と擦れ(説明どおり) |
| ThinkPad T14 Gen2 | B品 | 天板に軽い擦れ |
| ThinkPad X1 Carbon | 訳あり品 | 傷とカメラの不良(記載どおり) |
細かい状態はクオリットで中古ノートパソコンを買ってみたレビューに写真つきで載せました。
中古パソコン直販のB品の実際の状態も同じように公開しています。
チェックするのは天板だけでなく、底面・液晶のふち・ヒンジのまわりまで。
開封した直後に、全面をスマホで撮っておきましょう。あとから連絡するとき、届いた時点の状態を示す材料になります。
CPU・メモリ・ストレージが注文どおりか照合する


電源を入れたら、注文した構成と実機がそろっているかを画面で照合します。
Windowsマークを右クリックして「設定」、「システム」、「バージョン情報」の順に開くだけ。




ここに出る「プロセッサ」がCPU、「実装RAM」がメモリの容量です。
世代の数字まで一致しているかを見てください。
ストレージはエクスプローラーの「PC」からローカルディスクのプロパティを開けば、総容量が分かります。
- CPUの型番と世代
- メモリの容量(実装RAM)
- ストレージの容量と種類
- Windowsのエディションとバージョン
ここが違っていたら、使い始める前に購入先へ連絡してください。使い始めてからだと、届いた時点で違っていたのかどうかの判断が難しくなるためです。
構成そのものに不安が残る人は、中古パソコンのおすすめスペックで目安を確認してみてください。
Officeの扱いが気になる人には中古パソコンのオフィス付きの仕組みと見分け方もどうぞ。
ここまで合っていれば、買った物そのものは注文どおりだと確認できたことになります。
中古パソコンを買ったら当日にやること:動作確認の10項目


ここからは、実際に手を動かして確かめる動作確認に入ります。
全部やっても30分ほどが目安です。
まずは10項目を一覧で押さえておきましょう。
- 電源が入り、デスクトップまで進むか
- Wi-Fiにつながるか
- 有線LANポートで通信できるか
- キーボードの全キーが反応するか
- タッチパッドとクリックが効くか
- スピーカーとイヤホン端子から音が出るか
- カメラとマイクが動くか
- USB・映像出力・カードスロットが認識するか
- ACアダプターで充電が始まるか
- 液晶にドット抜けや輝度ムラがないか
電源とネット接続:起動してWi-Fiにつなぐ


最初に見るのは、電源ボタンからデスクトップまで引っかからずに進むかです。
途中で見慣れないエラーが出る、極端に時間がかかるといった症状は、この時点でメモしておきます。
次にタスクバー右下のアイコンから自宅のネットワークを選び、パスワードを入れて接続。
ここでつまずくと先に進めません。ページが普通に開けばネットまわりは合格です。有線LANポートがある機種はケーブルも挿し、SIMを入れられる機種はトレイが割れていないかも見ておきます。
この先の更新もツールの入手も、通信ができないと何も始まりません。
だからネット接続だけは最初に片づけます。
キーボードとタッチパッド:全キーを押して確かめる


キーボードは、メモ帳を開いて端から順に全部のキーを押すのが確実です。
中古のキーボードで出やすい症状は3つに分かれます。
| 症状の呼び方 | 起きること |
| デッドキー | 特定のキーだけ反応しない |
|---|---|
| チャタリング | 1回押すと2文字以上入る |
| スタック | 押したキーが戻らず引っかかる |
とくにチャタリングは、少し使ってから気づくことが多い症状。
同じキーを10回ほど連打して、余計な文字が増えないかまで見ておきましょう。
タッチパッドは、ポインタが飛ばずに動くか、左右のクリックが沈んだままになっていないかを確かめます。
音まわりとカメラ:Web会議アプリでも試す


動画を再生して、内蔵スピーカーから音が出るかを聞きます。
音量を上げ下げして、片側だけ小さいといった偏りがないかも一緒に。


続いてイヤホンを挿し、スピーカーから切り替わって鳴るところまで確かめてください。
Web会議を使う予定がある人は、ZoomやTeamsのテスト機能も試しておきましょう。通常の再生では問題ないのに、会議アプリだけ音が出ないケースがまれにあるためです。
カメラは「カメラ」アプリを開けば、映像とシャッター音ですぐ判断できます。
訳あり品として売られている個体は、カメラが使えないと明記されていることも。
その場合は不具合ではなく仕様なので、商品ページの記載と突き合わせてから判断しましょう。
端子と充電:挿して認識するかを1つずつ


端子は見た目では分からないので、実際に何かを挿して認識させます。
USBメモリを1本用意して、搭載されているポートを順番に回すのが手っ取り早い方法。


USB-Cのポートは、データが通っても映像や給電に対応していない場合があります。
- USB-AとUSB-Cのすべてのポート
- HDMIやDisplayPortなどの映像出力
- SDカードスロット
- ACアダプターの差込口
最後にACアダプターをつなぎ、充電中の表示に変わるかを見ます。
ここが動かないと、バッテリーの状態を測ることもできません。
液晶のドット抜けと輝度ムラ


ドット抜けとは、画面の一部の点が光ったまま(輝点)、または黒いまま(暗点)になる症状のこと。
ブラウザで「ドット抜けチェッカー」と検索すると、画面を単色で塗りつぶすツールが見つかります。
全画面表示にして、背景の色を切り替えながら見ていきましょう。
| 背景の色 | 見つけやすい症状 |
| 黒 | 輝点とバックライトのもれ |
|---|---|
| 白 | 暗点と明るさのムラ |
| 赤・緑・青 | 色のズレと部分的な変色 |
チェックの前に、画面をやわらかい布で拭いておきます。
ホコリや指紋をドット抜けと勘違いするのは、よくある行き違いなので。
光学ドライブとファンの音


DVDやBlu-rayのドライブが付いている機種なら、手持ちのディスクを入れて読み込めるかを確かめます。
搭載していない機種なら、この項目は飛ばして構いません。
あわせて聞いておきたいのが、ファンの回り方と本体の発熱。
聞き慣れない音は放置しないでください。カチカチ、ガリガリという音は記憶装置の異常が疑われます。起動のたびに時刻がずれるなら、CMOS電池(時計や設定を保つためのボタン電池)が切れている可能性も。どちらも当日中に購入先へ伝える材料になります。


私の手元にある2018年モデルのThinkPad X1 Carbonも、内蔵電池が切れました。
起動のたびに時刻の設定を求められるようになり、交換したところです。


年数が経った個体では、メインのバッテリーとは別の電池が寿命を迎えていることがあります。
数字で確かめる3つ:ストレージ・バッテリー・ライセンス認証


触って分かる不具合の次は、画面の数字でしか分からない3つを見ます。
どれも数分で終わるうえ、あとから伝えるときの根拠になります。
ストレージの健康状態をCrystalDiskInfoで見る


SSDやHDDの傷みは見た目に出ないので、ソフトで数値を読み出します。
定番は、作者公式のCrystal Dew Worldで配布されているCrystalDiskInfo。
このソフトはS.M.A.R.T.(記憶装置が自分で記録している自己診断の値)を読み、健康状態を3段階で表示します。
| 表示 | 次にやること |
| 正常 | そのまま使い始めてよい |
|---|---|
| 注意 | バックアップを先に取り、購入先へ相談 |
| 異常 | すぐバックアップして購入先へ連絡 |
あわせて見ておきたいのが「使用時間」と「電源投入回数」の欄。
法人向けのリース落ちだと、使用時間が長めに出ることは珍しくありません。
数値が気になる人や、体感の速度を上げたい人は中古パソコンのSSD換装という選択肢もあります。
バッテリーの劣化をBattery reportで数値にする


ノートパソコンのバッテリーは消耗品なので、今どれだけ体力が残っているかを数字で押さえます。
Windowsには標準でレポートを出す機能があり、追加のソフトは要りません。


- スタートボタンを押し、「cmd」と入力してコマンドプロンプトを開く
- powercfg /batteryreport と入力してEnterキーを押す
- 表示されたファイルの場所をコピーする
- ブラウザのアドレス欄に貼り付けてEnterキーを押す
写真ではスペースを入れずに打ち込んでいます。入力は上の手順のとおり、powercfg のあとに半角スペースを入れる形で大丈夫です。


レポートが開いたら、2つの数字を探してください。
DESIGN CAPACITY(設計容量)とFULL CHARGE CAPACITY(満充電容量)です。
満充電容量を設計容量で割って100を掛ければ、今の容量が新品時の何割かが出ます。


私が自腹で買った2台も、実際にレポートを出して確かめました。
| 機種 | 買ったときの情報 | 実際の数値 |
| Dell Latitude 5300 2-in-1 | バッテリー容量70%以上 | この個体は約86% |
|---|---|---|
| MacBook Air M1 | 外観Aランク(バッテリーは保証の対象外) | この個体は94% |



表記より良いことも普通にあるんですね。
ただし個体差が大きい部分なので、自分の1台の数字を忘れずに出しておきましょう。
容量の下限を決めて売っている店もあり、その仕組みは中古ノートパソコンのバッテリー確認方法にまとめています。
Windowsのライセンス認証が通っているか確かめる
Windowsが正規に使える状態かどうかは、設定画面から数秒で分かります。
「設定」から「システム」、「ライセンス認証」と進んでみてください(Windows 10は「更新とセキュリティ」から)。
「Windowsはライセンス認証されています」と出ていれば問題ありません。ここが通っていれば、更新プログラムも通常どおり受け取れます。
もっと詳しく見たい人は、コマンドプロンプトで slmgr /dlv を実行する方法も。
表示の読み方に迷ったら、自分で判断しないでください。Microsoftの資料にあるのは slmgr /dlv が詳細なライセンス情報を表示するという説明まで。表示名ごとの意味までは案内されていません。気になる表示が出たときは、購入先に問い合わせるのが確実です。
認証が外れていると、個人用設定など一部の機能が使えなくなることがあります。
更新プログラムの扱いにも関わる部分なので、当日のうちに一度だけ開いて確認しておきましょう。
初期設定でやること:フリマで買った人は初期化から


動作確認が終わったら、自分の環境に合わせて設定していきます。
順番を間違えると二度手間になるので、上から進めるのがおすすめです。
初期化が必要な人と、しなくてよい人
ここは買った場所で答えが変わります。
中古パソコン専門店は、前の持ち主のデータを消してからWindowsを入れ直したうえで販売するのが基本。
一方、フリマアプリやオークションのような個人どうしの取引では、そこが出品者まかせになります。
| 買った場所 | 初期化の扱い |
| 中古パソコン専門店 | 基本は不要(気になる場合のみ実施) |
|---|---|
| フリマ・オークション | 使い始める前に実施 |
| 知人からの譲り受け | 使い始める前に実施 |
個人間の取引でそのまま使い始めるのを避けたい理由は2つあります。
- ブラウザの保存パスワードやログイン情報など、前の持ち主の情報が残っていること
- 出品者にその気がなくても、不正なプログラムが入り込んでいる場合があること
このあたりの背景は中古パソコンの危険性で詳しく整理しています。
- 「設定」から「システム」、「回復」と進む(Windows 10は「更新とセキュリティ」から「回復」)
- 「このPCをリセット」を選ぶ
- 「すべて削除する」を選ぶ(個人用ファイル・アプリ・設定をすべて消す)
- ネットがつながるなら「クラウドダウンロード」を選ぶ(最新のWindowsを取り直せる)
「ファイルを保持する」を選ぶと、書類や写真が残ったままになります。
前の持ち主の痕跡を消すのが目的なら、「すべて削除する」の一択です。
初期化を始めると、パソコンの中身はすべて消えます。残したいデータがある場合は、外付けの記憶装置へ移してから実行してください。
Windows Updateを最初に終わらせる


設定のなかでまっさきに済ませたいのが更新です。
中古パソコンは、店で検品した日から更新が止まったままのことが珍しくありません。
穴が開いたままの状態でネットにつなぎ続けるほど、外から狙われる余地が残ります。


- 「設定」から「Windows Update」を開く(Windows 10は「更新とセキュリティ」から)
- 「更新プログラムのチェック」を押す
- 再起動を求められたら従う
- 「最新の状態です」と出るまで繰り返す
1回で終わらず、再起動をはさんで何度も降ってくるのが普通です。
長く放置されていた個体だと、数時間かかることもあります。
更新の途中で電源を切らないでください。ACアダプターをつないだまま、終わるまで待つのが安全です。
アカウントとサインインを自分のものにする
次は、そのパソコンを自分のアカウントで使える状態にしましょう。
Windows 11の初期設定には、インターネット接続とMicrosoftアカウントが必要とされています。
アカウントをひもづけておくと、できることは次のとおりです。
- OneDriveでファイルを自動でクラウドに置いておく
- 以前のパソコンの設定やファイルを引き継ぐ
- Microsoft Storeのアプリをまとめて管理する
- 紛失や盗難のときに遠隔でロックをかける
そのうえで、起動時のロックを外すPIN(暗証番号)を決めます。
PINはそのパソコンでしか使えない番号なので、パスワードが漏れても被害が広がりにくいはずです。
指紋や顔で解除できる機種は、「設定」の「アカウント」から「サインインオプション」で登録できます。
前の持ち主の痕跡と、使わないソフトを片づける
専門店で買った個体でも、念のため前の持ち主の痕跡が残っていないかを見ておきます。
確認するのは「設定」の「アカウント」に知らないユーザーが並んでいないか、というあたり。
ここが気になる人は中古パソコンの初期設定済みが怖い理由と対策もあわせて読んでみてください。
- 見覚えのないユーザーアカウント
- ブラウザに残った履歴やお気に入り
- 販売店や前の持ち主が入れたソフト
- 起動と同時に立ち上がるアプリ
使わないソフトの削除は「設定」の「アプリ」から。
スタートアップを絞ると、起動までの待ち時間が短くなります。Ctrlキーとシフトキーとエスケープキーを同時に押して、タスクマネージャーを開いてください。「スタートアップ」で不要なものを無効にします。
名前が分からないソフトは、消す前に検索して役割を調べましょう。動作に必要なものまで消すと不具合の原因になりかねません。動きが重いと感じたときの対処はPCが急に重くなったときの原因と対処法にまとめています。
中古パソコンを長く使うための備え4つ


ここからは1ヶ月以内に片づけたい、あとから効いてくる備えです。
どれも一度やれば当分ふれる必要がない作業ばかりです。
Microsoft Defenderのランサムウェア対策をオンにする
Windows 10と11には、Microsoft Defenderという守りの仕組みが最初から入っています。
まず「Windowsセキュリティ」を開き、「ウイルスと脅威の防止」でリアルタイム保護がオンになっているかを見てください。
ここまでは多くの人がやっているものの、忘れられがちな設定がもうひとつあります。
コントロールされたフォルダーアクセスは既定でオフです。これはランサムウェア(ファイルを人質にして金銭を要求する不正プログラム)から書類や写真のフォルダーを守る機能。Microsoftの資料にも「既定でオフになっています」と明記されています。使うにはリアルタイム保護がオンになっていることが条件です。
- 「ウイルスと脅威の防止」を開く
- 「ランサムウェアの防止」から「ランサムウェア防止の管理」に進む
- 「コントロールされたフォルダーアクセス」をオンにする
保護されるのは、ドキュメント・ピクチャ・ミュージック・ビデオといったよく使うフォルダー。
仕事のデータを扱う人など、ここから先を考えたい場合は中古パソコンのウイルス対策とセキュリティで選び方を整理しています。
回復ドライブを1本作っておく
回復ドライブとは、Windowsが起動しなくなったときに外から立ち上げて修復するためのUSBメモリのこと。


中古パソコンはリカバリーディスクが付いてこない場合があるので、自分で作っておきます。
作るのは、パソコンが元気に動いているうちがちょうどいいタイミングです。
- タスクバーの検索欄に「回復ドライブ」と入力する
- 「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックを入れる
- 画面に出る必要な容量を確認し、その容量以上のUSBメモリを選ぶ
- 「作成」を押して待つ
必要な容量は機種によって変わるため、画面に出た数字に合わせて用意するのが確実です。
USBメモリの中身は消えます。空のものか、消えて困らないものを使ってください。
できあがったらラベルを貼り、パソコンとは別の場所にしまっておきましょう。
画面つきの手順は回復ドライブ(リカバリーUSB)の作成方法と注意点にまとめてあります。
Windows 11に上げられるかを調べる
Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了しました。
パソコン自体はその後も動き続けるとMicrosoftは案内しています。ただし技術的なサポートも更新プログラムも、もう提供されません。
個人向けにはESU(拡張セキュリティ更新プログラム)という延長の仕組みも用意されています。
2027年10月12日にプログラムが終了するまで登録できるとのこと。



今のうちに調べておけば慌てずに済みますね。
手元の1台がWindows 11に上げられるかは、Microsoftが配っているPC正常性チェックアプリで判定できます。
公式が示している主な要件は次のとおりです。
| 項目 | 公式が示す条件 |
| プロセッサ | 1ギガヘルツ以上で2コア以上の64ビット互換 |
|---|---|
| メモリ | 4ギガバイト |
| 記憶装置 | 64ギガバイト以上 |
| ファームウェア | UEFI、セキュアブート対応 |
| セキュリティ | TPM 2.0 |
中古で引っかかりやすいのは、下2つのセキュアブートとTPM 2.0という安全装置。


判定結果の読み方は中古パソコンでWindows11は大丈夫かにまとめました。
上げる手順そのものはWindows10から11へのアップグレード手順で解説しています。
足りないものは周辺機器でおぎなう
ここまでで、中古パソコンは普段づかいできる状態になりました。
最後に、使ってみて足りないと感じた部分を道具で埋めていきましょう。
回復ドライブ用のUSBメモリは、そのまま買い足しの1つ目になります。
- 回復ドライブ用とバックアップ用のUSBメモリ
- 端子が足りないときのUSBハブやドッキングステーション
- 手が疲れにくいマウス
- 持ち運ぶ人向けのケース
古い機種ほど端子の種類が今と違うので、手持ちのケーブルが合わないことがあります。
実際に使ってみて選んだものは中古パソコン購入後に揃えたい周辺機器にまとめました。
全部そろえる必要はないので、困ったところから1つずつで十分です。
不具合が見つかったときにやること:申し出の期限は7日〜15日
確認の途中でおかしなところが出たときの動き方をまとめます。
知っているかどうかで、話の通りやすさがかなり変わる部分です。
申し出の期限は購入先ごとに違う
ネットでよく見かける「初期不良は1週間以内」という言い方は、すべての店に当てはまるわけではありません。
実際に規約を読むと、期限は店によって7日から15日までひらきがありました。
初期不良を申し出られる期限は、店ごとに公表されています。PCWRAPは到着予定日から7日間、クオリットは出荷日から10日以内、パソコン工房は購入後15日以内。これとは別に、コンディションが気に入らない場合でも30日以内なら交換に応じるビーストックのような店もあります。



倍以上ちがうんですね。
つまり自分が買った店の規約が答えになります。
探す場所は決まっているので、届いた日にブックマークしておきましょう。
| 読む場所 | 書いてあること |
| 保証規約・ご利用案内 | 初期不良を申し出られる日数と保証の期間 |
|---|---|
| 返品特約の表示 | 返せる条件と、送料をどちらが持つか |
| 保証の対象外の欄 | バッテリーや付属品の扱い |
返品まわりの条件を店ごとに見比べたい人は、中古パソコンは返品できるのかを先に読んでおくと迷いません。
通信販売にクーリング・オフ制度はない
ここは知らずに交渉を始めると、土俵を間違えてしまうところです。
消費者庁は、通信販売にはクーリング・オフ制度がないと案内しています。
返せるかどうかを決めるのは、事業者が定めて表示している返品特約のほうです。
返品特約は広告に表示することとされています。インターネット通販では、注文の最終確認画面にも表示することが求められているとのこと。返品特約の表示がない場合は、受け取った日から8日以内なら撤回や解除ができます。その際の送料は消費者の負担です。
ただし中古パソコン専門店には、返品特約を表示している店が見られます。
だからまず自分の買った店の表示を読むのが先で、法律の一般論はその後です。
中古品を扱う店は古物商許可を受けています。古物商許可とは、中古品を売買するために必要な公安委員会の許可のこと。許可番号は公式サイトに掲載されているので、そこも見ておくと判断材料が増えます。
連絡するときにそろえておく情報
不具合を伝えるとき、材料をそろえてから連絡すると話が早く進みます。
店側も、症状を再現できないと判断のしようがないためです。
怒りをぶつける必要はまったくなく、事実を並べるだけで十分に伝わります。
- 注文番号と届いた日
- 症状が出る操作と、出る頻度
- 開封直後に撮った外観の写真
- エラー画面やレポートの画像
- 自分で試したことと、その結果
とくに効くのが、開封直後の写真とレポートの画像。
「届いた時点でこうでした」を示せると、使い方の問題かどうかで話がもつれません。
それでも折り合いがつかないときは、国民生活センターや消費生活センターに相談する道もあります。
管理人が実際に経験した初期不良2件


動作確認を当日にやる理由が伝わるように、私が実際に当たった2件を書いておきます。
1件目は、フリマサイトで買ったノートパソコンで特定のキーがまったく反応しなかったケース。
届いてすぐ確認していたので返品の交渉ができましたが、気づくのが遅れていたら使い方の問題だと言われていたかもしれません。



その日に触っておいて助かりました。
2件目は、中古パソコン専門店で買った個体から音がまったく出なかった件。
問い合わせて着払いで送り返したところ、原因は内部の音声ケーブルが外れていただけでした。
検品をきちんとしている店でも、こういう見落としは起こるもの。
どちらも当日に気づけたから連絡できた話です。日が経つほど、購入時からの不具合なのか使っていて生じたものなのか、切り分けが難しくなります。
次の1台は、確認がラクな購入先から選ぶ
ここまでの確認をやってみると、手間の量が購入先で決まることが分かります。
期限が7日の店なら、届いた当日に全部終わらせないと間に合いません。
15日ある店は、週末にゆっくり確かめても申し出が間に合います。
- 初期不良を申し出られる日数が公開されている
- 状態ランクの定義が読める
- 保証の対象外がはっきり書いてある
この3つがそろっている店は、届いてからの確認が短く済みます。
自腹で買って条件を読み比べた店は中古パソコンを買うならどこに並べました。
家族用の2台目やこの1台の買い替えを考えるときに使ってください。
\ 申し出の期限と保証の条件で見比べる /
中古パソコンを買ったらやることのよくある質問
最後に、検索でよく見かける質問にまとめて答えます。
中古パソコンを買ったら、最初に何をすればいいですか?
付属品と外観の確認、そのまま動作確認までを当日に済ませます。初期設定やセキュリティは後日でも取り返しがつくためです。順番はやることを3つに分ける考え方でまとめています。
初期設定済みで届いたのに、まだやることはありますか?
あります。店が済ませているのは起動できる状態にするところまでで、更新の適用・自分のアカウント・守りの設定は購入者側の作業です。詳しくは初期設定済みで届いた場合の話をどうぞ。
中古パソコンは自分でも初期化した方がいいですか?
買った場所によります。専門店の個体は基本的に不要で、フリマや個人からの譲り受けは使い始める前に実施しましょう。判断の分かれ目は初期化が必要な人としなくてよい人で整理しました。
前の持ち主のデータが残っていないか心配です。
アカウント一覧とブラウザの履歴を見れば、痕跡が残っているかどうか分かります。気になる場合は「すべて削除する」で初期化するのが確実。手順は痕跡とソフトの片づけ方にあります。
ウイルス対策はMicrosoft Defenderだけで足りますか?
Defenderは最初から入っている一方、ランサムウェア対策の設定は既定でオフのままです。まずそこをオンにしてから考えましょう。手順はランサムウェア対策の項にまとめています。
初期不良は何日以内に連絡すればいいですか?
購入先によって7日から15日とまちまちなので、自分が買った店の規約が答えになります。「1週間以内」という言い方は一般化しすぎ。読む場所は申し出の期限の項で示しています。
気に入らなかったら返品できますか?
通信販売にクーリング・オフ制度はなく、返せるかどうかは店が表示している返品特約で決まります。まず商品ページと最終確認画面を読んでください。根拠は通信販売のルールの項に書きました。
バッテリーの劣化はどうやって調べますか?
Windows標準のBattery reportで、設計容量と満充電容量を比べます。追加のソフトは要りません。出し方はBattery reportの項に4手順で載せています。
回復ドライブ用のUSBメモリは何ギガバイト必要ですか?
必要な容量は機種で変わり、作成ツールの画面に表示されます。その数字以上のものを用意してください。作り方は回復ドライブの項で説明しています。
Windows 10のまま使い続けても大丈夫ですか?
2025年10月14日でサポートは終了し、更新プログラムは提供されなくなりました。パソコン自体は動きますが、まずWindows 11に上げられるかを調べましょう。判定方法はWindows 11の項にあります。
まとめ:中古パソコンを買ったらやることは当日のチェックから
中古パソコンを買ったら、まず当日のうちに動作確認まで終わらせましょう。
申し出の期限だけは自分で延ばせないので、そこから逆算するのが早道です。
- 当日は動作確認の10項目まで
- 数字で見るのはストレージ・バッテリー・ライセンス
- フリマで買ったら初期化から
- 申し出の期限は購入先ごとに7日〜15日
- 足りない道具は中古パソコン購入後に揃えたい周辺機器から1つずつ
期限を過ぎてから気づくと、直す道も返す道も一気に狭くなるでしょう。
逆に今日30分ほど手を動かせば、この1台の状態を数字で押さえられます。



今日はここまでやっておきます。
そして次の1台や家族用を選ぶときは、申し出の期限と保証の条件から見比べるのがおすすめ。
条件が公開されている店ほど、届いたあとの確認は短く済みます。
\ 保証と申し出の期限で選ぶ /









