「iPadに保護フィルムはいらない」と聞くと、本当に貼らなくても大丈夫なのか、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。お店でフィルムをすすめられたり、周りの人が当然のように貼っていたりすると、何もつけないのは心配になりますよね。
ですが結論から言えば、iPadの保護フィルムは「必ずしも必要ではない」というのが実際のところです。
特に、家の中で使うことが多い方や、Apple Pencilでよく絵や文字を書く方、画面の美しさを重視する方にとっては、「保護フィルムはいらない」と判断しても問題ないケースが多いです。
この記事では、保護フィルムが不要な使い方と、逆に必要になる状況について、初心者にも分かりやすく解説していきます。
また、ガラスフィルムやペーパーライクフィルムの違い、Apple Pencilとの相性、画面に傷がつくリスク、さらに保護フィルムを貼っている人の割合や、100均フィルムの実力なども紹介します。
この記事を読むことで、自分の使い方に本当にiPadの保護フィルムが必要なのかどうか、しっかり判断できるようになります。周りに流されず、あなたに合った選択をしていきましょう。
- 保護フィルムが不要な使い方と必要な使い方の違い
- フィルムを貼らないことによるメリットとリスク
- ガラスフィルムやペーパーライクなど各種フィルムの特徴
- 保護フィルムを貼っている人の傾向や実際の使用状況
iPadに保護フィルムはいらない?迷う人が知るべき判断基準
iPadに保護フィルムは必要?貼ったほうがいい?

結論からお伝えすると、iPadの使い方によっては保護フィルムは貼らなくても問題ありません。
特に、室内での使用が中心で、Apple Pencilを使って絵や文字を書くことが多い方には、あえて貼らないほうが快適に感じるケースもあります。
というのも、iPadのディスプレイには強化ガラスが使われており、通常の使い方で簡単に傷がつくことはありません。スマートフォンのように頻繁に落としたり、持ち歩いたりしないのであれば、画面を保護する必要性も低くなります。
また、フィルムを貼らない最大のメリットは、画面の美しさや操作感をそのまま楽しめる点です。特にApple Pencilを使う場合、紙に書くような自然な描き心地を味わえますし、指の滑りもスムーズ。
さらに、保護フィルム代(1,000円〜3,000円前後)や貼り替えの手間もかからないため、長期的に見れば節約にもつながります。
一方で、iPadを外に持ち出すことが多い方や、お子さんと共有して使う場合は、フィルムを貼っておくと安心です。バッグの中で擦れたり、子どもが予期せぬ形で画面を触ったりすることで、傷や破損のリスクが高まるためです。
また、将来的にiPadを売却する予定がある場合、画面の状態は査定額に大きく影響します。小さな傷でも減額対象になることがあるため、きれいな状態を保ちたい人にとっては、フィルムは保険的な役割も果たします。
ちなみに、万が一画面が割れてしまった場合、修理費用は高額です。通常サイズのiPadで約5万円、iPad Proなど大型モデルでは10万円を超えるケースも珍しくありません。ただし、自宅のみで丁寧に使う場合であれば、そのリスクはかなり低いでしょう。
このように、保護フィルムが必要かどうかは「どこで、どのようにiPadを使うか」で決まります。まずはフィルムなしで使ってみて、必要性を感じたときに貼るという柔軟な選び方もひとつの方法です。
何より、まずはiPad本来の画面の美しさと操作感を体験してから判断してみるのもおすすめです。
ガラスフィルムはつけたほうがいい?

ガラスフィルムをつけるべきかどうかは、iPadをどのように使うかによって判断が分かれます。
ガラスフィルムの大きな特徴は、高い硬度と耐久性にあります。一般的なPET素材のフィルムに比べて傷に強く、万が一落とした際の衝撃からもしっかり守ってくれます。
そのため、バッグにiPadを入れて頻繁に持ち歩く人や、小さなお子さんと一緒に使う家庭では、画面割れを防ぐ目的でガラスフィルムを貼っておくと安心です。
加えて、製品によってはブルーライトカット機能や指紋防止加工が施されていることもあり、目の負担を軽減したり、画面の汚れを防ぐといった副次的なメリットも得られます。
ただし、メリットばかりではありません。
ガラスフィルムは厚みがあるため、人にもよりますが、Apple Pencilの反応がわずかに鈍く感じられることがあります。特に、繊細な線を描きたい人や筆圧の表現にこだわる方にとっては、描き心地の違いが気になる場面も出てくるでしょう。
また、安価なガラスフィルムには注意が必要です。気泡が入りやすかったり、貼り直しが難しかったりする製品もあり、タッチ操作の精度にも差が出ることがあります。
このように、ガラスフィルムは「画面保護を最優先したい人」に適した選択肢です。逆に、絵を描く作業が中心だったり、画面の操作性や軽さを重視する方には、他のタイプのフィルムやフィルムなしの運用のほうが合っているかもしれません。
iPadに保護フィルムを貼っている人はどれくらいの割合?

「多くの人が貼っているなら、やっぱり自分も貼ったほうがいいのかな」と感じる方もいるかもしれません。ですが実際には、保護フィルムを使うかどうかは、人によって判断が大きく分かれています。
現時点では、Appleなどから正式な統計は出ていませんが、家電量販店のスタッフによれば、iPadを購入する際にフィルムを一緒に買う人は少なくないそうです。ネット通販でも、保護フィルムは定番の人気アクセサリーとして扱われています。
一方で、iPadユーザーが集まる海外フォーラム「iPadForums」で行われたアンケート結果では、次のような割合が示されています(回答者98名)。
- フィルムあり派:49人(約50%)
- フィルムなし派:42人(約43%)
- 気にしていない:7人(約7%)
この結果からもわかるように、フィルムを貼る派と貼らない派は、ほぼ半々に分かれているのが現実です。
特に最近は、Apple Pencilでの描き心地や画面の美しさを重視して、あえてフィルムを使わない人も増えています。動画や写真を楽しむ用途が中心の人にとっても、フィルムなしの方が魅力的に感じるケースは多いようです。
つまり、周囲に合わせる必要はまったくありません。大事なのは、あなたのiPadの使い方に合っているかどうかです。
たとえば、プロのデザイナーの中にも、「描きやすさを優先してフィルムを貼らない人」と「画面保護を最優先して貼る人」がいます。どちらも間違いではなく、使い方次第で最適な選択が変わってくるのです。
もし迷っているなら、まずはフィルムなしで短期間使ってみるのも良い方法です。実際の使用感を確かめた上で、「やっぱり貼ったほうが安心」と感じたら、その時点で検討しても遅くはありません。
iPadの保護フィルムでおすすめタイプは?
保護フィルムを貼ると決めたなら、次に迷うのは「どのタイプを選べばいいのか」という点です。iPad用のフィルムにはいくつかの種類があり、それぞれに適した用途があります。
選び方のポイントは、iPadをどう使うことが多いかを基準にすることです。
画面の美しさを重視するなら「ガラスフィルム」
透明度が高く、画面本来の鮮明さを損なわないのがガラスフィルムの魅力です。硬度も高く、鍵やペンが触れても傷がつきにくいほか、落下時の衝撃からも保護してくれます。
動画鑑賞や写真閲覧が多い人、画質を第一に考える人にぴったりです。筆者もiPadにはSpigen製のガラスフィルムを使用しており、特に透明感と耐久性に満足しています。
Apple Pencilをよく使うなら「ペーパーライクフィルム」
文字やイラストを手書きすることが多いなら、紙に書くような感覚を再現できるペーパーライクフィルムが最適です。表面に細かな凹凸があり、ペン先が滑りにくくなります。
ただし、このざらつきによってペン先の摩耗が早くなる傾向があるため、定期的なペン先の交換が必要になる点には注意が必要です。
コストを抑えたいなら「PET素材の通常フィルム」
価格を抑えつつ、軽い傷や汚れを防ぎたい人には、薄いプラスチック製のPET素材フィルムがおすすめです。貼りやすく、取り扱いも簡単なので初心者でも安心です。
100円ショップでも販売されていますが、気泡が入りやすかったり、すぐに剥がれてしまう製品もあるため、品質には差があります。
どのタイプを選ぶかは、「iPadで最もよく行うこと」に合わせて選ぶのが正解です。
- 映像や写真重視 → ガラスフィルム
- 手書き重視 → ペーパーライクフィルム
- 予算重視/最低限の保護でOK → 通常フィルム
最初に選んだフィルムがベストとは限りません。使っているうちに「もっとこうだったらいいのに」と思うこともあります。その場合は、別タイプに変えてみるのも一つの方法です。
iPadに保護フィルムはいらない場合の注意点と対策
フィルムなしでApple Pencilを使うと画面に傷がつく?

結論から言えば、通常の使い方であれば、フィルムなしでもApple Pencilによって画面に傷がつく心配はほとんどありません。
iPadの画面には強化ガラスが使われており、Apple Pencilのペン先もプラスチック製で柔らかいため、設計上は傷がつきにくくなっています。
ただし、まったくリスクがないわけではないという点は知っておく必要があります。
たとえば、ペン先に砂粒やゴミが付着している状態で使用すると、それが研磨剤のように作用して、画面表面に細かいスリ傷をつけてしまうことがあります。
特に、屋外やバッグの中でiPadを持ち運ぶことが多い場合は、埃が入りやすく、こうしたトラブルが起きやすくなります。
また、長期間にわたってApple Pencilを使用していると、画面にうっすらとした摩耗の跡が現れることがあります。光の当たり方によっては目立つこともあり、気になる方にとってはストレスになるかもしれません。
こうしたリスクを抑えるためには、以下のような対策が有効です:
- 使用前にペン先にゴミがついていないかを確認する
- 定期的にペン先を交換する(Apple Pencilのペン先は消耗品です)
- 画面をやさしく拭く習慣をつける
それでも不安がある方は、保護フィルムを貼るという方法もあります。ペーパーライクやガラスフィルムなど、用途に合わせた選択ができるため、「どうしても画面に傷をつけたくない」という人には安心材料になる選択肢です。
フィルムなしだと指紋が目立つ?

iPadをフィルムなしで使うと、指紋の跡が気になるという声があるのは事実です。特に光沢のあるディスプレイは、皮脂や汚れがつくと目立ちやすく、照明の角度によっては画面が曇って見えることもあります。
ただ、これは機能に影響を与えるような問題ではなく、見た目や清潔感の面で気になるかどうかが判断の分かれ目です。
画面を美しく保ちたい場合は、以下のような簡単な対策で十分です。
- iPadを使う前に手を軽く拭く
- マイクロファイバークロスなどで定期的に画面をふき取る
- 必要に応じて、画面用のクリーニングスプレーを使う
これらの習慣を取り入れることで、フィルムを貼らなくても画面を清潔に保つことは可能です。
一方、どうしても指紋が気になる方や、外で使うことが多く頻繁に画面を触る場合は、指紋防止加工がされた保護フィルムを選ぶのもおすすめです。
特にアンチグレアタイプのフィルムは、指紋がつきにくく、画面の映り込みも抑えられるため、日光の下や照明の強い場所での使用に向いています。
ペーパーライクフィルムは必要?
Apple Pencilで文字を書いたりイラストを描いたりする人にとって、ペーパーライクフィルムは非常に人気のある選択肢です。
このフィルムは表面にざらつき加工が施されており、紙に鉛筆で書くような感覚が得られるのが大きな特徴です。iPadのガラス面はツルツルしているため、「滑って描きにくい」と感じる方には特におすすめできます。
ただし、メリットだけでなく注意点もあります。
ざらざらした表面は、Apple Pencilのペン先を早く摩耗させてしまうというデメリットがあります。通常であれば1年ほど使えるペン先が、ペーパーライクフィルムを使うと数ヶ月で交換が必要になることもあります。
また、画面の表面がマット調になるため、写真や動画の画質が若干白っぽく見える傾向があります。高精細な映像を楽しみたい人にとっては、満足度が下がる可能性があるでしょう。
このように考えると、ペーパーライクフィルムの向き・不向きは以下のようになります。
最近では、マグネットで着脱できるペーパーライクフィルムも登場しています。書くときだけ装着し、動画や写真を見るときには外すといった使い方ができるため、「画質も描き心地も両立したい」という人にとっては非常に便利です。
保護フィルムは100均でも十分?
結論から言うと、用途によっては100均の保護フィルムでも“使える”ケースはあります。ただし、あくまでも「簡易的な保護」や「試してみたい人」向けであることを理解しておく必要があります。
まず100均のフィルムは、価格が安いため、手軽に試せるという点で非常に魅力的です。実際、光沢タイプや反射防止タイプなどのラインナップもある程度そろっており、画面の汚れ防止や軽い擦り傷の対策には一定の効果があります。
ただし、専門メーカーの製品と比べると質感や耐久性に大きな差が出るのも事実です。
例えば以下のようなデメリットがよく見られます。
- 気泡が入りやすく、貼り付けが難しい
- タッチの反応がやや鈍くなることがある
- 表面の滑りが悪く、Apple Pencilの描き心地にムラが出る
- フィルムの透明度が低く、画面がくすんで見える
特にイラスト制作やノートアプリを多用する人にとっては、描き心地や操作性がストレスになる可能性もあります。仕事や学習で使うなら、ワンランク上の製品を選んだほうが結果的に満足度が高いでしょう。
とはいえ、「とりあえずフィルムを貼っておきたい」「必要性を確認してから本格的なものを選びたい」と考えている方には、お試しとしての選択肢として悪くありません。
簡易的な保護や感触の確認を目的とするなら、100均フィルムは十分に機能します。
ただし、品質面ではやはり専門メーカーの市販品に劣るため、長期的な使用や頻繁にiPadを使う場合には物足りなく感じるかもしれません。
実際に使ってみて納得がいかない場合は、あらためて上位モデルのフィルムに買い替えるのが良い選択です。
iPadに最初から保護フィルムはついてる?

iPadを開封したとき、「もしかして最初から保護フィルムが貼ってあるの?」と思ったことがあるかもしれません。ですが、結論として、iPadには出荷時点で保護フィルムは貼られていません。
新品のiPadには、画面や本体を保護するために薄いビニール状の包装シートが巻かれているだけです。これは輸送中のホコリや擦り傷を防ぐ目的で使われるもので、使用前に剥がすことが前提となっています。
つまり、開封して保護シートを外したあとは、ガラス画面がむき出しの状態で使うことになります。
Appleは「iPadのディスプレイはそのままでも美しく、丈夫に作られている」という考えのもと、あえて最初から保護フィルムを貼っていません。これはiPhoneやMacBookにも共通する設計方針です。
ただし、家電量販店などで購入した場合、オプションとして「保護フィルム貼り付けサービス」を利用できることがあります。この場合は、開封時点ですでにフィルムが貼られているように見えるかもしれませんが、それは店舗側が後から施工したものです。
もしフィルムを貼る予定があるなら、iPadを使い始める前に貼るのが理想です。画面がきれいなうちに施工すれば、ホコリや気泡も入りにくく、美しく仕上がります。
とはいえ、必ずしも保護フィルムが必要というわけではありません。iPadの画面は強化ガラスでしっかり保護されているため、自分の使い方に応じて判断するのがベストです。
フィルムを貼らない場合の工夫と対策

「保護フィルムは貼らないことにしたけれど、やっぱり画面はきれいに保ちたい」と考える人は多いはずです。実際、フィルムなしでもちょっとした工夫で画面を清潔に、傷からもある程度守ることができます。
まず意識したいのが、使う前に手をきれいにしておくことです。皮脂や汚れが手についていると、それがそのまま画面に移り、べたつきやくもりの原因になります。
iPadに触る前に軽く手を拭いたり、手洗いをするだけで、汚れの蓄積は大きく減らせます。
次に大切なのは、画面をこまめに拭く習慣です。マイクロファイバークロスを1枚常備しておくだけで、使い終わったときに軽くひと拭きすることができます。強くこすらず、やさしく拭き取るだけで、画面の清潔感を保てます。
筆者はエレコムの超極細繊維クロスを使っています。メガネ拭きとしても優秀なので、1枚持っておくと重宝します。
さらに、ケースを活用して画面を守ることも有効です。持ち歩く機会が多い方は、フタ付きのケースを選ぶことで、画面をカバンの中の鍵や硬貨などからしっかり保護できます。
筆者も使用するZUGUのケースのようにApple Pencilを収納できるタイプなら、一緒に持ち運びやすく実用性も高まります。
Apple Pencilをよく使う場合は、ペン先のチェックと交換も重要なケアポイントです。使用前にペン先にゴミがついていないか確認し、汚れていれば軽く拭き取りましょう。
摩耗して描きづらくなってきたら、ペン先は早めに交換することで、画面への影響を抑えられます。
こうした対策はどれも簡単で、特別な手間はかかりません。少し気をつけるだけで、保護フィルムなしでもiPad本来の美しさを楽しみながら、画面を長くきれいに保てるようになります。
あとから傷を修復するよりも、最初から傷をつけない工夫をしておく方が、ずっと簡単で経済的です。
iPadに保護フィルムがいらないと感じる人の判断材料まとめ
- 屋内でしか使わない場合はフィルムがなくても問題ない
- Apple Pencilを多用する人はフィルムなしの描き心地を好む傾向がある
- iPadの画面は傷がつきにくい強化ガラスで作られている
- フィルムを貼ると画面の発色や透明度がわずかに低下する
- 保護フィルムのコストや張り替えの手間が省ける
- 外出先や子供との共有が多い場合は保護フィルムが安心
- ガラスフィルムは傷や衝撃への耐性が高く信頼性がある
- ペーパーライクフィルムは書きやすさを求める人に最適
- ペン先の摩耗や画面への微細な傷はペンの管理次第で防げる
- 指紋や汚れは手入れ次第でフィルムなしでも抑えられる
- 着脱式フィルムを使えば場面によって使い分けができる
- 100均フィルムは短期利用や試用には向いている
- iPadに最初から保護フィルムは貼られていない
- 保護フィルムの使用率はおおよそ半数程度と推定される
- 自分の用途と環境を見極めて必要かどうか判断すべきである